今年9月に仙台で個展を開催し、来年9月に銀座での個展を予定している、馬渡裕子さんの作品「RED」です。

実に巧に構築された作品だと思いませんか?、一見シンメトリックな構成によって、微妙なバランスを強調し表現しています、手に持った竿は僅かに左に傾き、頭は僅かに右に傾いています。
空間を表現する床の白線はTなのか+なのかはわかりませんが、少女の足を同色の白にする事によって十字形が完成し、少女を半透明な存在に見せるように工夫されています、赤い薄闇に影のように追憶の朧な存在は、彼女自身、馬渡さんの「ある時」だったんでしょうか・・前を向いているのか、後ろ向きなのだろうか?転落するわけもないしっかりとした床の上の白線上で、前も後ろもいや、止まっているのか、動いているのかでさえ解らぬ戸惑いの状況・・いい感じです!
kingdom**馬渡裕子さんのホームページ
- 2004/11/17(水) |
- 作家|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0