東京ステーションギャラリー 1月23日まで
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國芳っていうのは、好奇心の強い、それでもって繊細な神経を持っていた、人柄も良さそうな人に思う、暁齊との比較では、暁齊の制作期の方がより今に近いっていうのが面白い、國芳が西洋からの技法を必死になってこなそうと試み、ある意味消化しきれずに、だがそれでも、その中途半端な影響が彼の浮世絵に石を投じ、國芳世界が出来たように思う、過渡期的な良さが随所に見られる、その流れはやがて大正ロマンや昭和モダンのイラストレーションに続いて行くような感じを受けた、一方の暁齊は、國芳の仕事を見ていながらも、日本の伝統の復刻?のような掘り起こしをしながら、西洋遠近法を上手に、透視図法に頼らず、それは多重構造やコントラスト輪郭処理、という概念を持ちだして定着させていった・・國芳、暁齊どちらも、日本の絵画表現の大津波のような激流の中で生き残った素晴らしい「知」であるように自分は思う。
- 2005/01/12(水) |
- memo|
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I myself took this photograph.
- 2005/01/12(水) 23:00:17 |
- Good morning..Mari's photograph collection